そういえば、私は昔から「セックスってよくないこと」だと植え付けられていたような気がします。ドラマや映画のセックスシーンは必ず飛ばされ、キスシーンでさえも家族内に沈黙が流れる・・・
そして、私は中学の時からよくモテたので男性からのアプローチも多い方でした。
しかし、彼氏ができても「家に遊びに行ってはダメ！」「家で何するの？」「男は狼だから気をつけなさい」と散々言われ、彼氏はよくできたのにも関わらず、大学に入った19歳まで私は処女を貫き、なんならファーストキスも19歳まで守り抜いていました。
こんなことを話すと、そんなわけないでしょ！と言われることも多いのですが、それが本当の話。
そこから恋愛もたくさんして、私はセックスというものを知っていくのですが、大学で親元を離れたということもあり、大学生活以降、私は水得た魚のように自由恋愛を楽しみました。
そうなると、母も観念したのか彼氏ができると私に「きちっと避妊しなさい」といきなり避妊についてだけ、言われたので突然のことで恥ずかしくてすごく嫌だった記憶があります。
生理のことは普通に話のに、なぜセックス のことは全く別もの！と線を引いているのか分からず、また私もセックスのことを親と話すのは非常に恥ずかしく逃げたい話ではあったのですが、同時に白いシャツを墨で汚すような背徳感をどこかで感じていました。
多くの恋愛をし、私はたくさんの男性と枕を交わしました。
そんな私も27歳で結婚し、今は結婚6年目になります。
そして、最近母に言われることは「あんた、旦那とちゃんと夜の方はうまくいっとるの？」と。聞いてくる内容よりも私は結婚前と比べて「セックス」の敷居がかなり下がっていることに毎回衝撃を受けるのです。
私はその時「週1くらいかな」と話をすると、母は安心したように「結構ええやん」とぶっきらぼうに答えるのです。
「ええやん」ちゃいますがな。
ここでまず声を大にして言いたいのが、旦那は付き合っていた方が性欲はあるし、私も20代の方が精神的にも余裕があり毎日でもセックスをしていました。
しかし、今は育児や仕事での疲れがあったり、旦那と生活リズムが合わないためセックスを楽しむどころではないのが現状です。
未婚で自由な方がセックスはすごく楽しめたし、性欲も湧いたものです。
その時はセックスを抑圧され、結婚して旦那とならいくらでもやりなさい！ってのはなんとも変だなと思うのです。
旦那とのセックスをするのが決して嫌なわけではないのですが、セックスを朝から晩までしたいと思う時期は旦那と付き合っていた時・子供ができる前の話であって、それ以降はある程度欲を抑えられるのです。
誰でもいいからセックスしたい！という考えは全く無くなったのですが（どんだけ野生児だったのよ、私。 笑）結婚が決まってするセックスも、付き合っていた時にしていたセックスも大きく変わらないのに、なんでコソコソしながらセックスしないといけないのかな。と疑問で仕方なかったのです。
日本の性教育の遅れと間違い
私は小学校5年生か6年生の時に保健体育の時間に「生理」についてと「子供ができるまで」についての授業がありました。なぜか女子だけ呼び出されて、セックスという言葉ではなく「性行為」という言い方でなんの感情も感じない男女がただ抱き合って陰部からおたまじゃくしが出てるような子供じみたイラストを見せられたことを鮮明に覚えています。
その時点で、セックスって「子供を作る行為」である。としか教えられていないわけです。
方や、一歩外に出るとエロ本が道端に落ちていることもしばしば。それをパラパラとめくっていくとセックスを「最高に気持ちいい〜〜〜！」といってる男女がいるわけです。
あの機会的な性行為のイラストと、目の前にあるエロ本がまさか同じ行為だなんて全く結びつかなかったのです。
セックスって気持ちがいいし、相手の感情と真っ向からぶつかり合える行為であるはずなのに、機会的なイラストだと「行為」というよりも「作業」に近い気がします。
みんな大人になって、いろんな男性に抱かれるはずなのに、そんな機会的ないかにも義務教育らしい「性行為」の授業って意味があるのかと疑問に思うのです。
AVをみた男子がそれを信じ、女子はその被害者となる
日本のAVは過激とされているのですが、私もAVはよくみます。非常に勉強になります。（セックス未経験者にはオススメしません）
しかし、男優さんが女優さんにしている行為が全ての女性に快楽を与えるかどうかは別になります。AVではよくクリトリスをいじり倒していますが、あれは決してやめてください。これは女性を代表して切実にお願い申し上げたい。
クリトリスはほぼ触らなくてもいいほど、敏感なので、あんなにいじくりまわしていると取れるのではないかと私はいつもハラハラしながらAVをみています。
演出もあるので、さらさら〜と触るのではよく分からないので、わかりやすくするのだと思うのですが、セックス初心者の男性は本当に気をつけてほしいです。
AVで性の間違った知識をつけて、挿入したら気持ちがいいんだ！と思うのも違います。技術だけを磨けばいいわけでもない。女性はまず感情を揉み解してくれないと、そもそも挿入までできない（濡れない）ですから。
AVというのは技術面で参考になることはあっても「性行為」のイロハを教えてくれる教材にならないと思っています。いかに視聴者を興奮させるかというのを売りにしているので、相手がリラックスしてセックスを楽しめるかどうかは全く別の話。AVでは語られない部分が一番大事なのです。
セックスってそもそもなんだろう？
相手があるセックスって快楽だけでなく、この人をもっと知りたい・・・とか、この人の子を産みたいって相手を想う気持ちが同時に伴走していくものだと思うのです。
だから、結論はとってもシンプルで、結婚後はガンガンやっちゃって！結婚前は処女貫け！みたいな風習はそもそもなくて、相手を知る延長線上にセックスがあるということなんです。
男と女がいる限り、子孫繁栄の本能がそこにある限り、結婚という法律上の関係の上にセックスが成り立つのではないのでそこをもっと大人が子供に教育すべきだと思うわけです。
性教育をもっと改革していくべき
私は性教育をもっときちんとすべきだと考えています。親から伝えることでもいいですし、学校で教えてもらってもいいと思うのですが、とっても大切なことなのになんだか有耶無耶にしてしまって性を間違ったかたちで覚え、望まない妊娠や性病などになってしまうのです。
若い頃の妊娠や性病が若い子を苦しめ、一生の傷にしてしまうのは非常に悲しいことです。
セックス は決して悪いことでもない。とっても素敵なことなんです。でもその行為はなんでもない行為ではなく、妊娠のリスクもあるし性病のリスクもあります。それをまず「知る」ことが教育現場には必要だと思うのです。
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